旬な経済ネタブログ
ステルステーパリング
2019-11-18
聞きなれない言葉がありました。
日経新聞に掲載されていた言葉です。
ステルステーパリングとは、政策変更を伴わない緩和縮小のこと。
2013年4月に始まった異次元の金融緩和が現在も続いている状況です。
2016年1月には、初めてマイナス金利が導入されました。
2016年9月には、イールドカーブコントロールを導入。
今年、10月の金融政策決定会合で、政策金利を続ける期間について、来年春ころまで
としていたフォワードガイダンスの文言を「物価安定の目標に向けたモンメンタムが
損なわれるおそれに注意が必要な間」に変更しました。
今回は、日銀によるETF買いれを連日見送ったことによって、ステルステーパリングに
動き始めたのではないかとのことで記事になっていました。
マイナス金利の導入によって、住宅を購入したり、車を購入したり、教育資金を借りたり
する方にとっては、もの凄い低い金利でお金を借りられるので、その恩恵はあるものの、
逆の見方をすると、お金を貯めようとしてもぜんぜん貯められない状態になってしまっています。
保険会社も「標準利率ゼロ%」の時代に突入し、円建ての一時払いの商品は、各社販売停止や
予定利率引き下げの事態になっています。
そんな中で、私たち消費者は、外貨建ての商品に手をだすか、iDeCoや積立NISAを始めるか
考えていかなければならないのかもしれません。
そこには、「リスク」と向き合うことが要求されます。確実にお金を貯められる確証がありませんので、
蓋を開けてみない限り、増えたかどうか分からないから厄介です。
いろんな専門家が持論を展開していますが、最終的には自己判断が求められます。
老後を豊かに過ごすためには、少しばかり、自分で考えてみることは必要なことかもしれませんね。